2025年3月現在、お米の価格高騰が止まりません。去年まで、5kg2000円くらいで買えたお米が、5000円を超えてくる勢いです。お米農家さんのご苦労は理解しても、それ以外ではどうなってるの?と思わずにはいられません。
キャベツの価格高騰など野菜も高くなっていますし、他にも値上げされているものは数多くありますが、ちょっと我慢すればすむものであればなんとかなります。しかし、主食であるお米の価格が2倍以上に跳ね上がるのは、本当に困ります。
お米の価格が信じられないレベルで上がっているので、お米の代わりになる食品を探しているといったことはありませんか。
お米の代わりとして、一般には、パン・パスタ・麺類などが思い浮かぶと思います。ただ、小麦粉に含まれるグルテンの問題がクローズアップされるようになって、取りすぎは体に良くないという説もあります。
そこで、もっと健康によいものはないかということで、大麦を試してみました。
以前、食物繊維が豊富で体によいというので、大麦をお米に混ぜて炊いて食べていた時期があります。しかし、コスパはあまりよくないように感じで止めてしまいました。
お米が5kgで2000円くらいのときに、大麦が1kgで400~500円くらいだったと思います。お米に混ぜる大麦の量は、1合あたり大さじ1~2杯程度で少量だったのですが、お米と同じ5kgで計算すると2000~2500円になってしまうので、普通にお米買うだけでいいかなとなりました。
ところが、5kgのお米が4000円~5000円以上になってきた中で、大麦はお米ほど価格は上がっておらず、お米の半額くらい値段で買えるものもあります。これだけ価格差があったら、大麦を活用するのはありかなと思います。
お試しとして、西田精麦 毎日健康 ぷちまる君 1kgを買ってみました。定期おトク便(10~15%オフ)の対象商品になっていたので、1袋1kg入りで359円で購入しました。Amazon定期おトク便は、初回から割引が適用されて、1回利用して気に入らなければいつでもキャンセルができます。
ぷちまる君というかわいい名前から想像できるかもしれませんが、お米と違って小さい丸っこい大麦が入っています。炊いたときに、大麦独特のぷちっとした食感があります。
洗う必要がないので、無洗米に混ぜて簡単に炊飯できる点もよいです。ぷちまる君(大麦)を入れるときは、大麦の2倍量の水を追加する必要があります。
ぷちまる君を入れた麦ごはんの調理方法は、パッケージの裏面に説明があります。また、こちらのパッケージは、保管用のチャックも付いているので使いやすいです。
大麦を買っている人たちのレビューを読むと、健康目的以外では、ご飯の「かさ増し」のために、大麦を白米に混ぜて炊いている方が多いようです。
たとえば、白米2合に大麦1合を加えて炊くという感じです。このように麦ごはんにすることで、お米の消費が少し抑えられますし、大麦の食物繊維が水分を含んで膨らむそうで満腹感も得られます。
お米と麦の割合はお好みですが、個人的には麦の割合が全体の3~4割くらいまでであれば、麦のぷちぷちした食感を楽しみながら食べられると感じます。
大麦が少し硬いと言われる部分でもありますが、ぷちぷちした食感があるので、しっかり嚙むということもよい効果があるかもしれません。
白米1合+大麦1合というように半々で炊くと、大麦はお米より水を吸収して膨らむので、出来上がりはお米より大麦の方が多く感じます。より健康的でお米の節約になるとは思いますが、麦の主張が強くなりますので、好みが分かれるところでしょう。
大麦だけで炊く、または、お湯でゆでること(ゆで大麦)もできます。ゆで大麦は、トッピングのようにサラダに入れたり、スープに入れたりすることもできます。
軽い朝食では、スープにゆで大麦を入れるだけで、麦をしっかり噛んで食べるためか、十分食べたという満足感があります。
ゆで大麦や麦ごはんのレシピも多数出ていますので、参考にされてみてはいかがでしょうか。

大麦の中には「もち麦」という種類もあります。もち麦は、大麦より少しお高いのですが、お米に混ぜて炊くだけではなく、もっちりしているので、もち麦だけでも食べやすいです。
もち麦を炊けば、たまごかけもち麦ができたり、納豆もち麦、もち麦おにぎりなどもできます。

麦ごはんは、おいしくないと言う方もいます。白米100%とは違うので、「麦ごはん」ならではの楽しみ方を見いだせないと続かないかもしれません。
麦ごはんでよく知られているのは、とろろご飯ではないでしょうか。とろろには、さっぱりした麦ごはんが合うと言われています。
無理に食べるのではなく、麦ごはんにあった食べ方やおかずも考えてみたいところです。個人的には、カレーや牛丼などは合うように思います。炒飯のように炒めてしまうと麦が固くなるようで食べにくかったです。
大麦は、お米より硬い、ぱさぱさしているなどの意見もありますが、水を少し多めに入れたり、ご飯を炊く前の浸水時間を長くとることでお好み合わせられるかもしれません。
健康面でいえば、麦ごはんを食べることで、腸内環境がよくなったり、血糖値が安定するなどの効果があるそうです。
大麦には、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB群なども含まれていますし、食物繊維も多いです。元々はご飯のかさ増しのために購入したものの、体調がよくなったということで続ける方もいます。
ちなみに、小麦粉に含まれるグルテンは、大麦にはありません。ただ、大麦には小麦と似た分子構造のたんぱく質が含まれているので、グルテンが含まれないと言っても、小麦アレルギーのある方は注意した方よいそうです。
大麦は、健康によい、手軽にお米と一緒に食べられる、お米の消費を抑えられるといった利点がいくつもあります。
麦ごはんに慣れてくると、お米の代替品やご飯のかさ増しのためという感じではなくなってくるかもしれません。
麦ごはんにあったレシピやメニューの開拓は面白いですし、白米のご飯だけに頼らない、麦ごはん、パン、パスタなども含めて、食のバラエティが増えてくる感じがしています。
お米が足りない、お米の価格が高騰しているという状況下ということもありますが、大麦やもち麦で新しいメニューを楽しんでみてはいかがでしょうか。






※他の食品と同様に、大麦やもち麦の価格も上がってきています。たとえば、この前まで500円だったものが1000円になっていたりすることもあります。ご購入される際には、価格と量がご希望にあっているか十分確認してください。